今日は「日本が不景気になる本当の理由」という
テーマでお話ししたいと思います。
まず・・・
日本はこれから圧倒的に
不景気になることが
わかっています。
不景気になる原因は
人によって様々語られていますね。
・人口が少なくなる
・GDPが下がる
・給料が少なくなる
・消費が冷え込む
などなど、色々あるのですが、
実際は違います。
『不要な仕事』が
多すぎるため、日本は
不景気になるのです。
不要な仕事とは、
「長時間開いている店舗」
「24時間営業の店舗」
「安い商品を販売している店舗」
がそれにあたります。
この辺の話をもう少し
深掘りして話しますね。
例えば・・・
あなたは人口が100人しかいない
小さな島に移住しました。
そしてその小さな島で
居酒屋を開いたんです。
島の居酒屋は
自分の店舗だけです。
なので、1日の利益は3万円ほど出て、
月に90万円ほどは稼げました。
ただ、はす向かいに
島では2番目となる居酒屋が
出来てしまいました。
するとあなたの店舗の売り上げは
どうなると思いますか?
確実に減るわけです。
単純に半分になるでしょう。
この状況をなんとかしたい
あなたは次に何を考えるでしょう?
「そうだ!
今まで17時から開けていた店を
12時から開店して、ランチも取り入れよう!
しかもライバルよりも少し安い値段で売ろう!」
と思うわけです。
そしてランチ時も売り上げが
立つようになったのですが・・・
もちろんはす向かいにある店舗も
同じようなサービスを始めます。
そうなると売り上げは
以前と変わらなくなります。
その後あなたはどう思うでしょう?
「そうだ!
今まで12時から23時までしか
開いていなかったから
朝方5時まで営業しよう!
そしてさらに安い値段で勝負するぞ!」
と思うわけです。
すると短期的には売り上げが
上がるかもしれませんが、
ライバルも同じことをするので
結果、売り上げはたいして上がりません。
しかも残念なことに、
時給で換算すると自分の収入は
以前よりも
圧倒的に低くなります。
売り上げが大して変わっていないのに、
労働時間が増えるからです。
私がここで何を言いたいのかというと、
「商圏の範囲内にいる人の消費量・支出額・
食事量・飲酒量には限界値がある」
ということです。
例えば、人口が100人しかいない島で
居酒屋を開いたところで
上限は見えています。
ランチに来る人も100人が限界ですし
夜お酒を飲みに来る人も100人が限界です。
2店舗目ができれば上限は50名になりますし、
3店舗目ができれば上限は33名になります。
そして島の人々の支出額の限界もあります。
月間で10万円しか使えない人は
居酒屋がたくさん出来たところで
月間で10万円しか使えないわけです。
「島に居酒屋が5店舗も出来た!
そのせいで今月は今までの5倍の
50万も使っちまった!」
みたいな人はいませんよね?
(まぁーいるかもしれませんが笑)
こういうことが現在日本中で起きているんです。
日本の人口は1億2000万人ほどです。
それぞれの家庭で支出に回せる
お金の上限はありますので、
それが日本の支出の限界です。
しかも食事量にも限界があります。
1億2000万人が3食食べるとしたら
3億6000万食が日本で消費できる
限界になるわけです。
現在の日本は、金銭的にもそうですし、
食事量でも圧倒的に供給過多に
なっているわけですね。
例えば、私の住む渋谷では
ファミマの隣にファミマがあったり、
セブンの隣にセブンが
あるなんていう現象があります。
それ以外にも、ファミマの隣にセブンがあり、
そこからすぐのところにローソンがあり・・・
なんていうこともあるんですね。
3分も歩けば、おそらく3〜4店舗は
通り過ぎるような地域もあります。
だからといって、渋谷という街に
訪れる人の量は毎日ほぼ変わりません。
こんな調子でコンビニが増えていけば、
当然のことですが、各店舗の売り上げは
どんどん下がっていきます。
コンビニなんてどこに行っても
変わりませんからね。
そしてこれが渋谷ならまだ良いでしょう。
でも、少し前に問題になった通り、
セブンイレブンは、夜間、絶対に人が来店しないような
山の上にある店舗でも24時間営業を強制しています。
つまり、夜〜早朝までの営業自体が
無駄なのです。
従業員の給料というのは売り上げが
上がっていないと昇給は出来ませんので
残念ながら従業員の収入は一生上がりません。
なので従業員は安い時給で
長時間働かざるを得ないのです。
なんとなくイメージは出来ますか?
少し難しいかもしれないので、
もう少し事例を話します。
私の友人に川越付近に住んでいる人が
いるのですが、その方の住む地域に
駅前で24時間開いている
なか卯があるそうです。
その友人は、週に一度は24時過ぎ頃に行くそうですが、
毎回店舗にはお客さんがいない状態。
24時過ぎだけではなく、
14時から16時頃もガラガラだそうです。
その時間の人件費や光熱費は
もちろん店舗の赤字です。
つまり、どこかでその赤字を
埋めながら店舗経営をしている
ということですね。
赤字ならいっそのこと
その時間を閉めてしまえば
良いのですが、ブランドイメージなどが
あるため、閉められないのでしょう。
しかもその地域では
深夜のコンビニも
悲惨らしいです。
朝方5時まで空いている
チェーン系の居酒屋も週末以外は
ほぼ人がいないらしいですし、
駅前にも関わらず
夜は街自体が死んでいる
ようだと聞きました。
でも単純に考えればわかることなのです。
いくら飲食店や居酒屋を
増やしたところで
「その地域の消費量は変わりません」
対象の地域の
一晩の経済効果が仮に1000万円だとしたら
1000万円以上のお金は街に落ちないわけです。
これが明日には2000万円に
なるなんてことはないので、
店舗が増えれば増えるほど
「お金の奪い合い」
をせざるを得ないのです。
その競争に勝つために
24時間営業にしたり
安い商品を売り出したり
長期間店舗を開いているわけですが
そのせいで不要な人件費や
光熱費を払っているんですね。
店舗が増えれば増えるほど、
1店舗に落ちるお金は
少なくなりますし、
営業時間を延ばすせいで
経費がかさむ。
さらにいえば、飲食店やコンビニは
廃棄する食料も出て
さらに経費がかさんでしまっているのです。
これが今回私がお伝えしたい
「不要な仕事」
です。
その地域の消費量は一定。
↓ ↓ ↓
結果お金の奪い合いをしている。
↓ ↓ ↓
競争に勝つために長時間営業をする。
↓ ↓ ↓
無駄な経費が増える。
↓ ↓ ↓
結果不要な仕事を生み出している。
といった背景から、
日本は景気が悪くなるわけですね。
少し話は戻りますが、
仮に100人しかいない島で
自分よりも先に居酒屋を
開いていた人がいるなら、
その居酒屋のためにできるサービスを
考えれば、お互いに協業して
どちらも幸せになれます。
例えば、手品を覚えて
店のお客さんに振る舞うなんて
いう考えが持てれば、
居酒屋も売り上げは守れますし、
自分も一定の売り上げを見込めますよね。
しかもお互いにお金の奪い合いを
しないので、ストレスもありません。
ただ、世の中には
うまくいったビジネスモデルを
すぐに真似して、お金の奪い合いを
しようとする人が多いんです。
真似をすれば自分で考えなくて済むので
確かに楽ですし、結果もすぐに
ついてきますからね。
気持ちはわかります。
もしかしたら、そういう人たちが
多くなってきたからこそ、
日本は不景気になってきたのかもしれませんね。
ということで、今日は少し
難しい話をしましたが、
ぜひあなたもお金の奪い合いを
しないサービスを提供しましょう!
というのが、私の伝えたかったことです。
それでは今日は
この辺で失礼します。
今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございます!